八百万の神に聞く*旅する様にチャネリング

身近な物言わぬモノ達からの、深淵なる言葉をシェアします。私の役に立った事は、必ず誰かの役にも立つと思いますので。必要な方に届きます様に。手紙を入れたビンを川に流す様に、どなたかの心に。

どこかの物語3

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前回からの続きです。

 

 

 

4足歩行の繋がれた人達を尻目に

 

 

 

僕はあてどなく進んだ。

 

 

 

 

僕は逃げる事には成功したけれど、

 

 

 

一体どこに行ったらいいのかわからなかった。

 

 

 

ここではないどこか

 

 

 

そこを目指してはいたが、

 

 

 

一体それがどこにあり、どんなところなのか、

 

 

 

僕は知らなかった。

 

 

 

腕の手錠も外せないまんま、

 

 

 

僕はただ歩き続けた。

 

 

 

 

途中で今度は小さなこどもたちを見かけた。

 

 

 

彼らは2足でしっかり立ち、

 

 

 

みんな走っていた。

 


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なぜならみんな追われていたからだ。

 

 

 

小さなこどもたちが何故追われているのか

 

 

 

そんな事はわからなかった。

 

 

 

こどもたちは『いやだいやだ』と口々に言い、

 

 

 

追いかけてくる大人は手錠を片手に彼らを追い回していた。

 

 

 

 

僕ももしかしたら、

 

 

 

こうして走って逃げていた頃があったのかもしれない。

 

 

 

そして捕まったのかもしれない。

 

 

 

でもそれはわからない。

 

 

 

 

何故なら

 

 

 

彼らくらいの頃の事は覚えてはいないし、

 

 

 

気が付いた時には、

 

 

 

手錠をされて奴らに見張られていたからだ。

 

 

 

 

僕は遠くから彼らを傍観して

 

 

 

そんなことを思った。

 

 

 

でも何も思い出せはしなかったし、

 

 

 

ここではないどこかへの手掛かりも掴めなかった。

 

 

 

僕は歩いた。

 

 

 

 

河は段々に深くなっていった。

 

 

 

 

僕はそれでも歩くのを止めなかった。

 

 

 

 

一歩踏み出した時だった。

 

 

 

ガクンとした感じがした。

 

 

 

踏み出した僕の足はどこにも着かなかった。

 

 

 

地面を感じなかったのだ。

 

 

 

僕は沈んで行った。

 


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つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

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